三方良し経営「思りやりの精神」 ~わざわざの追求~
若葉薬局は生駒郡平群町若葉台にて昭和55年に創業しました。
その後、生駒市東菜畑に移転し、平成29年で創業37年を迎えました。
当初は一般医薬品・漢方・化粧品・雑貨・クリーニング・宝くじなど、様々な商品を販売しておりました。
先代は当初から「お客さんはたくさんある薬局からわざわざうちに買いにきてくれてれるんやから、わざわざのお返しをしないとあかん」が口癖でした。
昔から洗剤のアタック一本でも配達することが当たり前でした。アタックの利益は5円でした。まさしく町の薬局屋さんでした。
しかし時代の流れが医薬分業に進み、大手ドラックスストアや大手スーパーの進出などにより、町の薬局の業務形態が大きく変わってきました。若葉薬局も成熟期を迎えました。
今では薬局と言えば、調剤専門かドラッグストアしかありません。町の薬局屋さんはほとんど見当たりません。平たく言えば、町の薬局は業態を変えるか潰れるかの選択しかなかったのです。
そんな中、私が先代に出会ったのは、今から5年前の平成24年でした。
跡継ぎの話をされましたが、当時の私は大手薬局のマネージャーとして、開業、薬剤師育成や在宅医療など充実した毎日を送っていたため、事業継承に乗り気ではありませんでした。
しかし、見学してびっくりしました。
それは若葉薬局という薬局は、調剤専門のような門前の病院もなく、ドラッグストアのような店舗の華やかさも大きさもなく、しかも駐車場もない。それなのに患者さんが多いのです。
地域の患者さんは病院の隣の薬局でもらわずに、わざわざ若葉薬局に処方箋を持ってきてくださるのです。一般医薬品も安いドラッグで買わずに、先代と色々と相談して高い値段の薬を買うのです。重い荷物はパートのおばちゃんたちが配達するのです。当時の私には衝撃でした。
まさしく現代版「かかりつけ薬局」でした。この薬局で自分の経験を活かし、時代にあった新しい薬局を作ってみようと決意しました。
継承して4年。先代からの「思入りやりの精神」を受け継ぎながら、[1] 保険調剤(約70の医療機関)、[2] 一般医薬品、介護用品、[3] 在宅医療の三本柱で運営しております。
先代には程遠いですが、人こそ全てです。人を大事にすれば道は開けると信じてます。先代からの「わざわざのお返し」をさらに追及していきます。
若葉薬局に関わってくださってる「患者さんと家族、スタッフさん、先生、介護事業の皆様、薬業界様等」への思いやりこそが、かかりつけ薬局に必要な三方良し経営と思っています。
平成29年12月
株式会社わかば 倉本孝
わざわざのお返し
わが社は薬を通じて、患者に寄り添い、健康をサポートすることで、地域医療に貢献する。
株式会社わかば は何屋さん?
わが社は、不安を安心に変える「心配り」業である
患者を家族のように見守ることで、不安なことを安心にかえる、「思いやりの精神」をもった集団であるわが社は、「ありがとう創造」業である
患者の不安を理解し、寄り添い、問題を解決することで「ありがとう」をたくさん創造する家集団であるわが社は、勇敢な「ファーストペンギン」業である
リスクを恐れず初めてのことに果敢に挑戦する、ベンチャー精神をもった集団であるわが社は、地域への「価値提供」業である
地域医療へ貢献することで地域への真の価値を実現するわが社は、地域医療に貢献できる「人財育成」業である
仕事を通じて、自らの人生プランを主体的にかつ責任を持つことができ、地域医療に貢献できる人財を排出するわが社は、社員の「夢実現」業である
仕事を通じて、共に成長することで、人生の夢を応援し実現してもらうわが社は、患者が「笑顔で最期を迎える支援」業である
薬でなく人(薬剤師、パートナー)が人(患者、家族)を笑顔にする。終末期に「ありがとう」と言ってもらえるよう、薬剤師の専門性と個性(魅力)を発揮する。わが社は、患者が「困ったとき」の「駆け込み寺」業である
患者は何を求めているのか?目標としているのか?求めや目標を達成するためには何ができるのか?わが社は、関係する人々の「よりどころ提供」業である
いつも笑顔で声をかけ、安心でき、家族や友達のように、壁もなく、心配事や世間話ができる空間であり、患者が喜び事やグチを「聞いて聞いて」と言ってきたくなる話相手になる。